第6話

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** 「遙人、今帰ったわよ。 さっき、聞いてた。 澪ちゃんは幸せなのかって。 良かったの? あんな嘘ついて。」 遙人がまだ、 私を気にしてくれてる? 「なんて言ってた?」 どういう言葉を期待してるのだろうか。 なにを期待したとしても、 もう、なにも始まりはしないことは、 自分が一番解ってるのに。 お母さんとお父さんが来てすぐに洋子さんが訪ねてきた。 かいちゃん、かいちゃん。 って、二人が海翔を撫で回してるとき。 リビングで再会を喜んでるときに、 玄関で洋子さんと話をしてた。 「まあ! 洋子さん。 上がってちょうだい? なにやってるの。 いつもお世話になってるのに立ち話なんて。」 お母さんが洋子さんに気づいてそう声を掛けた。 でも、 「ご無沙汰してます。 主人が居ますんで、また改めて。 お気遣い、ありがとうございます。」 じゃあ、またね? って帰って行った。 いいんだ。 遙人は元々、洋子さん達の知り合いで、 私の方が後に知り合ったんだから、 こんなこともあるわよ。 昨日はあれからいろんなことを考えて、 全然眠れなかったけど…
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