第6話

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洗面所の鏡に自分を映す。 全体は見えないけれど、 確かに昨日までの私じゃない。 不安そうな… でも、どこか決意を感じる、 私。 ピンクのチーク こんな若い子の色なんて、 私には無理。 そんな風に思ったのに、 サロンで買って帰って、今日は昨日のメイクをしてる。 今までとちがう私がちょっと嬉しい。 くるっと 回ったりして。 こんな私を見たら、どんな顔をするだろう… 誰が? ……遙人… ハア… ひとつため息をついて、 部屋着に着替えた。 大丈夫。 どうやったって生きていける。 たとえ、 書くことが出来ない日が訪れたとしても。
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