第6話

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そんな事が数度。 話題に事欠かないプレイボーイと言う肩書きの俺だ。 熱愛記事になるのには、 時間は掛からなかった。 いいんだよ。別に。 こうやって売れて来たんだから。 今まで噂になった女性? まあ。 それなりにね? そう言う関係になった人もいるし、 ただの噂で終わった人もいる。 男と女なんてそんなモンだろ? 生身の人間なんだから。 だけど、 心からその気になったことは無いな… 相手もそうなんだ。 手近な所で手を打つんだよ。 素敵な出会いなんか無いしね… 事務所の対応はいつも… 〈大切な友人だと聞いています。〉 それで通して貰ってる。 それだけでいろいろと詮索してくれるんだから、 困ったもんだ。 来春、結婚!……ヵ? なんて新聞に載るもんだから、 吹き出してしまうこと、しばしば… だけど… 今回は怖いもの知らずのお嬢様… その上、 あっちがその気で浮かれてるもんだから、 始末に困る。 どうしたもんか…
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