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「レイさ…」
夜、帰ってからのダイニング。
アンジーの作る料理は美味しい。
体に気を使ってくれているのが解る。
脂っこくなくて、野菜がふんだんに使ってある。
それなのに…
ジェイは人参をよけて食べている。
子供みたい。
「美味しいですよ!
しっかり煮込んであって柔らかい。
大好きです。
子供でも食べれます。」
いろんなことを言っても食べようとしないジェイに、
自分のフォークでジェイの口に運んでみる。
いやそうな顔をしながら、
でも、やっと一口。
いやそうな顔が、ん?って顔で食べてる。
どう?
うん。人参の味、しない。
でしょ?美味しい?
旨くはない。でも、何とか食べれるかな…
気まずそうな顔で笑う。
なんか…
かわいい。
「ねえ…レイ?
もしも…
例えばだよ…?
俺がこの街からどこかに行くとしたら、ついてきてくれる?」
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