第2話 動き出す #2

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「レイさ…」 夜、帰ってからのダイニング。 アンジーの作る料理は美味しい。 体に気を使ってくれているのが解る。 脂っこくなくて、野菜がふんだんに使ってある。 それなのに… ジェイは人参をよけて食べている。 子供みたい。 「美味しいですよ! しっかり煮込んであって柔らかい。 大好きです。 子供でも食べれます。」 いろんなことを言っても食べようとしないジェイに、 自分のフォークでジェイの口に運んでみる。 いやそうな顔をしながら、 でも、やっと一口。 いやそうな顔が、ん?って顔で食べてる。 どう? うん。人参の味、しない。 でしょ?美味しい? 旨くはない。でも、何とか食べれるかな… 気まずそうな顔で笑う。 なんか… かわいい。 「ねえ…レイ? もしも… 例えばだよ…? 俺がこの街からどこかに行くとしたら、ついてきてくれる?」
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