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帰りたい…
ことはない。
まだ何も仕事をしていない。
何をするためにこの国に来たのか…
それさえも見つけられていないのに、帰れない。
帰りたくない。
それに…
「帰りたくないです。
ちゃんと何かを見つけるまで。」
良かった…
って。
私を抱きしめたまま、
良かったって言った…
一瞬
唇が触れた。
触れただけのほんの短いキス。
キスとも呼べないかもしれない。
「どうして…」
心臓がヘンな音を立ててウルサい。
体から力が抜けて、動けない。
なんでキスなんて…
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