第2話 動き出す #2

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帰ってきた次の日から仕事が始まる。 今までと同じ。 私はジェイが出掛けるのについて行く。 打ち合わせのテーブルで決定した内容を整理して会社にメールを送る。 それが私の仕事。 打ち合わせが終わってジェイが資料の整理をしていると、 一人の男が私に話しかけてきた。 「君は、ジェイの秘書か何かですか?」 と。 はいと答えると、 「じゃあジェイに頼むと、君もそうなのかな?」 へ? なに? 私のわからない単語? 慌ててジェイが駆け寄る。 「彼女が何か失礼でも?」 と。 その人を私から離して、何か話している。 でも、私には聞こえない。 その帰り、ジェイは機嫌が悪い。 「私、何か失礼なことでもしたんでしょうか。」 と聞いても、 「レイが悪い訳じゃない。」 とそれだけ。 不機嫌は変わらないし、何も話してはくれない。 何かしたのかな…私。 考えてもわからない。
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