第3話 誓う #3

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ベッドに入って、ジェイの匂いを探してみる。 微かに香る、ジェイのシャンプーの香り。 やっぱりゆうべはここに居てくれたんだと、 ホッとする… ゆうべのことはよく覚えていない。 車を降ろされて、どうしても動けなくて… 気が付いたらジェイが抱き上げてくれてたような… でも、それは夢だったのかもしれないという気がして。 「お薬を飲む前に、少し食べます?」 アンジーがトレイに乗せて持ってきてくれたのは… 土鍋…? 「レイ様がよくお休みになっていたので、ネットで調べて買い物に行ってきましたよ。 日本の食材を売ってる店に。 オカユっていうんですかね… 作り方がよくわからなかったから、店の人に聞いて。 このお鍋も売っていたから一緒に買ってきたんです。 一緒に食べると聞いて、ウメボシ? ちょっと食べてみたんですけど… これ、本当に食べ物ですか?」 酸っぱい顔をして、私に見せる。 ウソ… お粥…? アンジー…
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