第3話 誓う #3

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「ジェイには契約したと伝えたぞ? どうだ。そっちの方は。」 ボスからだ。 ボスと言っても、直属のボスじゃない。 本当はもっと上の… まあいい。 「O.Kです。 今、サインしました。」 「よくやった。 ジェイに報告を頼む。 後のことは打ち合わせの通り。」 そんな事務的な会話。 ジェイのこんな姿を見たかったんだ。 大事なものを守ろうとして、 喚き散らし、 我を忘れて言葉など選べないほどうろたえて… どこまでも食いついてくる。 いい気味だ。 みんなそんな想いをしたんだよ… もっと苦しめよ… 泣けよ… 後悔しろよ… もっともっともっと… 一生… 消えてしまいたいと思うほど。
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