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「ジェイを…
助けてください…」
ずっと怯えたように震えてた。
私をジェイだと思え。
と言ったけど、そう簡単なものじゃないんだろうな…
こんな酷いことをしてまで、助けたいほどの男なのか…?
ジェイが。
彼女がけなげで…
愛の深さを感じてしまって…
自分がイヤになる。
帰り道
車を停めて契約書を開いた。
もう引き返せない。
自分のことのように虚しい。
ふと見つけた生年月日。
ケイトと同じ歳
もっと若いと思ったのに…
ケイトが契約したのは22歳の時。
まだ子供で、判断能力もなかったに等しい。
だからあんな男と籍を入れたりしたんだ。
周りの反対を押し切り、半ば強引に籍だけ入れて…
もっと女としての幸せを感じてもらいたかった。
もっと生きて欲しかった。
ケイトとダブる…
でも、違う。
ぜんぜん違う…
この気持ち。
私は…
彼女に…
惹かれてるんだろうか…
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