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ジェイの腕の中…
何でここにいるのか…
よく覚えていない。
あの雨の中…
ジェイが抱きしめてくれた
懐かしい腕
逞しい腕
言葉を発することも
考えることも
謝ることも
何も思いつかなかった…
よく覚えていないけど、
溶けるように…
抱きしめられて、
ジェイのベッドには入れなかった。
ジェイのベッドに入る資格は、私にはないと思ったから。
息苦しいほどジェイの匂いに包まれて…
眠ったか眠っていないか解らないほどの感覚で朝がきた。
ずっと眠れていないのに…
ジェイが抱きしめてくれてるのに…
あの瞬間がフラッシュバックして…
眠りに墜ちるのが怖くて。
「レイ!
熱い。
苦しい…?」
ジェイの頬が…
どうしたんだろう…
熱?
風邪かな…
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