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どういう風にこの男に諦めさせるか。
そのことを考えていた。
「私の知っている女性が、その彼女だったら…
勤めている会社のボスと恋人同士の関係です。
一緒の家に暮らしておられます。
いつも一緒で、
まるで人生のパートナーに見えます。
あの人たちの間に割り込むことはできない。
それでも、確かめたいですか?」
こんなんじゃ弱いか…
むしろ、本当にそうなのか知りたくなるんじゃないのか?
もっと強い言葉はないか…
「それでも気になります。
他に何の手がかりもなくて…
このあたりで似た感じの子を見かけたと聞いて捜していて…
今は、あなただけが頼りです。
見ず知らずの方にこんなお願いをして、本当に申し訳なく思っています。
でも、どうか…」
なんてことだ。
でも、なんとなくこうなるんじゃないかって思った。
たどたどしい言葉でも、
伝わってくる。
真剣な男の表情と言葉で。
「わかりました。
でも、数日後から地方出張に出ますので、それから帰ってから確かめてみます。
連絡先を教えてください。
確認したらご連絡差し上げます。」
そう言って、連絡先を交換した。
どうやって…
ジェイには話した方がいいな…
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