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どうしておまえはそうなんだ…?
レイの事となると、冷静なお前はどこかに消え失せる。
うろたえて、少年のような怯えた目をする。
初めてこの男を見たとき、
2歳年下のこの男が妙に偉そうで、
なにも怖いものなどない態度で…
妹のことがあったから余計に腹立たしかった。
私はやっとお前に辿り着いたというのに…
複雑な気持ちだ。
きっと私も同じ顔をしてるんだ。
表情には出さないけれど、
ジェイの気持ちが手に取るように解るんだから。
レイのことを考えるとき、ジェイの顔が頭に浮かぶ。
レイだけを思い出したいのだけれど、どうしても考えてしまう。
今頃…
レイはジェイの腕の中で…
あの唇で、
ジェイにキスをして…
あの瞳で、
熱く見つめて…
あんな顔をしているのか…
なんて、
絡み合うふたりを想像してしまう。
そんな想像をするくらいなら、
あの方に抱かれているレイを想像する方がマシだ。
愛がないんだから。
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