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昨日はあんなにキラキラしていたビル群も、
今日はなぜかくすんで見える。
曇っているからなのだろうか
それとも、私の心が見ることを拒否してるのだろうか。
指輪に指を添えて、なんとか落ち着こうとする。
ジェイが待っていてくれるから…
絶対に待っていてくれるから、大丈夫。
少しの間、
また魂を隠してしまえば…
「週末、どこかに行こう。どこがいいかな…」
ジェイがポツリと呟く。
でも…
「いいよ…
私、家でゆっくりしたい。
あの家、落ち着くんだもん…」
そう…
あそこが一番落ち着ける。
ジェイが居て、アンジーが居る家。
私が帰る、
私が帰っていい家が…
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