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「つけるときは平気だったのに…」
アーレフから頂いた指輪が取れない。
キツいとは思ったけど、
関節を過ぎたらなんでもなかった。
なのに…
むくんでるのかな…
「無理したら内出血する。
乗り換えの時にでもソープを付けてみれば？」
はい…
取れなかったらどうしよう…
外れないとジェイの待つ家には帰れない。
「やっぱりダメです。
どうしよう…」
オリバーさんが手を取って、指を見る。
「腫れてるなあ…
湿布を貼って、腫れを引かすか。
ムクんでるのかもしれないし、
明日の朝にはきっと取れると思うけど。」
暫く考えたオリバーさん…
「明日にするか？帰るの。」
降り立った乗り換えの街で泊まって、明日にするかと言ってくれた。
なんか、
ホッとしたんだ…
ジェイの顔を早く見たいのに、
私の顔を見られるのが怖かった。
お願いします…
ごめんなさい…ジェイ
もう少し、落ち着けたいの。
気持ちを。
「ジェイには私から連絡しておく。
飛行機の便に間に合わなかったとでも。」
ジェイに言えないことがこれから増えていくんだ。
こうやって、
少しずつ…
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