第4話 心配 #2

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ホテルの部屋は隣同士。 「今夜は湿布して水分を控えめにして眠ってください。 大丈夫ですよ… ジェイは、よろしく頼むと言っていましたから。 今夜はよく寝て、明日には元気になってください。 おやすみなさい。」 私の部屋には一歩も入らないでオリバーさんが自分の部屋に入った。 「ありがとうございます。」 今朝までいた部屋とは大違い。 ベッドだけの小さな部屋。 でも、こんな方が落ち着く。 日本で一人暮らししていたときも、 ベッドをおいたらテーブルがひとつおけるだけのスペースしかなかった。 懐かしいな… みんなどうしてるんだろう… 番号を変えたことを友達には連絡したけど、 時差や何かを考えると、なかなか電話も出来ない。 声が聞きたい…ジェイ 電話を見つめる。 なぜか、アーレフの顔が浮かんでくる… ジェイのことを考えたとき、アーレフがあんな顔をしたのを思い出した。 何でこんなときに… と、突然に電話が鳴った…
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