第4話 心配 #2

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てっきりジェイだと思った。 でも、オリバーさんだったから、 ちょっとホッとする。 「この部屋しか空いていなかったからここにしたけど、 予想以上に小さい部屋だった。 もし、落ち着けないならホテルを変わるか?」 オリバーさん… 優しいのか怖いのか… わからない。 「いえ… ぜんぜん大丈夫です。 お気遣い、ありがとうございます。」 なんか、疲れた… 考えすぎて頭が痛い。 今夜はちゃんと眠って、こんな困った顔をジェイに見せないようにしなきゃ… 熱いシャワーでも浴びようとして、 また電話が鳴る。 今度は…ジェイ。 早くでなきゃ… と思いながら、電話を見つめる。 ドキドキして動けない。 なんて言おうか。 考えているうちに、電話は切れた。 どうしよう… かけ直そうか と、電話を持ったときに、またコール音。 ジェイ… きっと、心配してくれてるんだ。 「ジェイ…?」 今度はすぐに出た。 「レイ…?」 泣きそうな…震えた声 愛しいジェイの声
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