第4話 心配 #2

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乗降口から出て、無機質な廊下を歩く。 やっぱりちょっと怖いかな… いつものように優しく迎えてくれるだろうか… アーレフに何度も体を開き、 心まで知ってしまった私を… 今までと変わらずに、愛してくれるのだろうか。 今更なんだけど、 そんな心配で息も苦しく、 足取りが重い。 「大丈夫ですか?」 オリバーさんが立ち止まって振り返る。 私のところまで戻り、 「ジェイなら大丈夫。 彼は、あなたのことだけを守ろうとしています。 こんなことになった前も、あとも。 彼を信じて。 戻りましょう。ジェイの所に。」  はい。 なぜか、信じられるオリバーさんの言葉。 いつも私の気持ちを楽にさせてくれるオリバーさん。 あなたは、こんな私に付き添ってくれて、イヤじゃないの…? 「レイ…」 急に後ろから抱きしめられる。 荷物を受け取り、駐車場まで歩こうとしたとき。 ジェイの声… ジェイの匂い… ジェイの腕。
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