第4話 心配 #2

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「あの女は何者だ? ボスがあれほどまでに入れあげることは、考えられない。 前回、何かしたのか?」 は…? 「何かとはなんですか?」  イヤ…何でもない。 と、また目と閉じる。 「あ、そうだ。 8月の休暇に彼女を誘うと言ってた。 南の島を買い取って、今別荘を急ピッチで建築中だ。 奪うことしか知らなかったあの人が、 どうしたと言うんだ。 奪う… ああそうか。 奪いたいのか。 あの男から、彼女を。」 不気味な笑い… 奪いたい… レイを…? 何を言ってるんだ。 契約が終われば、元の生活に戻るんだ。 彼女は…
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