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「おかしな子だ。
欲しいものは欲しいと言えばいいのだよ…
そうしたら愚かな私は喜ぶのだから。」
嬉しいの…?
そうなのかな…
お金持ちは、よく解らない。
「こんなことを言ってはいけないのかも知れませんが…
私がお遣いする期限は決まっております。
その後に、アーレフに頂いた物たちが手元にあると、
お辛ろうございます。
なので、思い出だけ…
いただきたいのです。」
言葉は難しい。
どう伝えたらいいのか解らない。
この期間、アーレフの恋人になろうと思うのだが、
その反面、
ジェイの顔が頭から離れない。
頂き物が身の回りに増えると、アーレフを身近に感じられると思うのだが、
果たして日常にアーレフのニオイがする物があっていいのかと思ってしまう。
「そうか。
悪かったね…
帰ったら恋人が待っているんだから、そうだね。
配慮が足りなかった。
プレゼントは捨てて欲しい。」
もう…
違うの。
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