第4話 心配 #2

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こんなにストレートに気持ちを表現されるなんて、今までになかった… 知らないタイプの人… 少年のようなピュアな心を、 私にだけ見せてくれてるのだとわかって、 愛しさを感じてしまう。 苦しいのは私も同じ。 ジェイのことを考えると、後ろめたさが湧いてきて、 アーレフのことを感じると、 こちらも、後ろめたい気持ちでいっぱいになる。 でも、こうしてアーレフがそばで気持ちを伝えてくると、 癒してあげたい。 心からそう思う。 私は…そんなことを上手く言葉にできるほど、器用じゃない。  アーレフ… 名前を呼んで、背中に腕を回す 夜に…揺れる この気持ちは…体は… どうしたらいいの…? いっそのこと、アーレフがイヤな人で、 体だけを求める人だったら、気持ちだけでも楽だったかもしれないのに… 体だけを差し出せば、 心だけは… ジェイの元に居れたのに…
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