16人が本棚に入れています
本棚に追加
「ジェイさん、日本語お上手なのね。
麗に教えてもらったの?」
ジェイの言葉を聞いて、
なんか嬉しそうなお母さん。
照れ隠しのように言葉の話をする。
「はい。
元々、日本に興味があったのですけど、
レイを愛して、もっと知りたいと思うようになりました。
出来れば日本で暮らしたいと昨日も話をしたところなんです。
レイは、まだ答えてくれてはいませんけど。」
お母さんの表情が明るい。
病室に来たときの、年老いた感じとは違う。
私の将来の話をして気分が良くなったのか、
私の顔を見たからなのか。
6時頃、お父さんとお兄ちゃんが来ると言うから、
それまでホテルでも取ってゆっくりしてきなさい。と、
お母さんが言った。
飛行機で20時間ほど掛かって、それから新幹線に乗って数時間。
考えてみたらスゴく時間が掛かっている。
ジェイだって疲れているはず。
「うん。じゃあ、そうするね。
そのときに、さっきの話、していいかな。」
最初のコメントを投稿しよう!