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「お母さん、反対なのだろうか。」
ジェイが気にしてる。
駅前のホテルにチェックインした。
お昼過ぎで追加料金が掛かるが、
疲れた体を少しでも休ませたかった。
駅の中にあるベーカリーショップでパンを買い、
ホテルの中で食べようと。
もっと、酷い状態かと思った。
もう意識がなくて、
話さえ出来ないほどかと。
でも、話が出来て、
嬉しそうな表情も見ることが出来て、
なんか安心したんだ。
疲れがどっと出てきた。
「反対じゃないと思うよ。
でも、
こういう事はお父さんがいる時じゃないとダメなんだって。
固いからね…
うちは、そういうの。」
なんかホッとして、眠くなってきた。
もちろん、病状はお兄ちゃんが電話で言った通りだと思う。
でも、もしかしたら、私の顔を見て、
少しでも元気を出してくれて、よくなってくれるんじゃないかと思ってしまう。
「少し、眠りたい。
3時間ほど、眠る…?」
携帯のアラームをかけて、
ジェイに抱き締められて、
ベッドに入った…
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