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「お兄ちゃん、紹介するね。
ジェイ。ジェラルドとも言うけど、ジェイでいい。
私が働いてる会社のボスで、私が愛する人。
お母さんにはもう会ったの。
そのうち結婚も考えてる。」
ジェイが始めまして。と頭を下げる。
お兄ちゃんも、
これはどうも。
と、頭を下げてる。
「こりゃ、荒れるな…」
独り言のようにぽつりと言った。
なによ。
「話してたんだよ。
麗、向こうで青い目の恋人でも作って結婚するとか言わないよなって。
そうしたらお父さん、
そんなの絶対に反対だって。
青い目に金髪なんて、そんなの絶対に許さんって。
何を根拠にそう言ったのかは知らないけど、
そんな話をしたことがあるんだ。
正にそうじゃん。
ザ、外人って感じで、それももの凄くいい男。
ハリウッドスターみたいじゃん。
絶対にお父さん、反対するぞ。
覚悟しとけ。」
私にだけ聞こえるように耳元でそう言った。
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