第4話 心配 #3

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「お兄ちゃん、紹介するね。 ジェイ。ジェラルドとも言うけど、ジェイでいい。 私が働いてる会社のボスで、私が愛する人。 お母さんにはもう会ったの。 そのうち結婚も考えてる。」 ジェイが始めまして。と頭を下げる。 お兄ちゃんも、 これはどうも。 と、頭を下げてる。 「こりゃ、荒れるな…」 独り言のようにぽつりと言った。 なによ。 「話してたんだよ。 麗、向こうで青い目の恋人でも作って結婚するとか言わないよなって。 そうしたらお父さん、 そんなの絶対に反対だって。 青い目に金髪なんて、そんなの絶対に許さんって。 何を根拠にそう言ったのかは知らないけど、 そんな話をしたことがあるんだ。 正にそうじゃん。 ザ、外人って感じで、それももの凄くいい男。 ハリウッドスターみたいじゃん。 絶対にお父さん、反対するぞ。 覚悟しとけ。」 私にだけ聞こえるように耳元でそう言った。
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