第4話 心配 #3

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まだすべてを曝してはいない。 そう感じる。 求めておきながら、固く体を閉じている。  レイ…? レイの体にはその跡がまだ残ってる。 どんな想いで、 それを受けとめたのか… 考えたくないことだが、 現実は、やはりそうだ。 鼻の頭がツンとする。  イヤじゃない…? レイ イヤなわけない。 ゴメン… 俺のせいで。 その言葉を飲み込む。 それを言えば、レイが悲しい顔をするのを知っているから。  キレイだ。 跡が残る肌に、自分の跡を付ける。 何かの儀式のように、 魂を込めて…
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