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「え?
お母さんが?
どうして…?」
日本語で話している。
聞こえた内容は理解できる。
お母さんがどうかしたようだ。
「一旦、折り返すね。
今こっちは夜中だから。」
電話を切って、呆然としている。
「どうかしたの?お母さん。」
ただ事じゃない様子。
「お母さん、入院したって。
きっともう、長くないらしいって…
去年、手術したらしいの。
私が心配するから、言うなって口止めしてたって。
もうお母さんに会えないかもしれない…」
何も付けないままのレイが、床に座り込んで、
声を上げて、
泣いた。
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