第4話 心配 #3

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「本来ならば、私が同行しなければならないが、 出張帰りで仕事が溜まっているようだ。 ジェイ。 彼女を頼む。 こっちの方は、 次の仕事まで向こうに居ていいということにした。 落ち着いたら、電話をして欲しい。 あ、パイロットは心配いらない。 休暇明けの人材を用意した。 おまえの方は大丈夫なのか? 仕事。」 飛行機の前でオリバーが聞いた。 こんな奴だったか? 「ああ。 メールで指示する。 悪いな。無理言って。」 オリバーは、レイに話しかけてた。 気を確かに持って…という風なこと。 あれからレイに、すぐに支度するように伝えて、なんとか立ちあがらせた。 アンジーに声をかけたら、すぐに部屋から出てきたので、 そのことを伝えた。 慌ててキッチンに行き、何かを始めた。 帰りのレストランからずっと泣いてばかりのレイは、 熱いシャワーを浴びてるようだ。 ほんの数分でシャワーを終わらせて、ドライヤーの音がする。 俺も数枚のスーツとパンツにシャツをボストンバッグに詰めて、 自分の支度を始めた。 そうやって、家を出るときに、 アンジーが、 「きっと大丈夫。 お母さんは、レイ様の顔を見たら元気になられるわ。 これ、持って行って。 おにぎり。 お母さんの物のように美味しくないかもしれないけど、 おなかが空くとヘンなこと考えてしまうから。」 レイはアンジーに抱きついて、 「ありがとう。 行ってきます。」 そう… 行ってきます、なんだ。 レイにとって、ここは帰る家。 俺のいるところが、レイの帰るところなんだよ…
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