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「それからね…
私の大事な人。
今、一緒に暮らしてるの。
何年かしたら一緒になるつもり。」
立ち上がり、ジェイと腕を組んだ。
ジェイが頭を下げる。
「私はレイを愛しています。
どうか、私に…」
ちょっと待って。
お母さんがそこから先は聞かないと言い始めた。
「どうして…?お母さん。
反対なの…?」
よく聞くと、
こんな格好でそんな大事な話は聞かれないという。
それに、お父さんも今居ないし。
ちゃんとした自分で、
その報告を聞かせて欲しいという。
「ジェイさん。
こんなぼんやりした娘で、
本当にいいんですか…?」
お母さんは、起き上がって髪の毛を手で整える。
「もちろんです。
優しくて細やかで。
何より私が幸せです。
レイの傍にいるだけで。」
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