第5話 視線は #3

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そっと抱き締めて… 眠る。 明日の朝早くには、 もう、 行ってしまう。 2週間もの間、俺はまた… 狂ったように、ただ待つ。 頭の中で、 いろんな事を想像しながら、 涙を流し、 自分を責め、 レイを責めて… どうしようもできない自分に、 怒りを感じながら。 息をするのも苦しい時間が、 俺を支配するんだ。 寝返りをうって、背中を向けるレイ きっと眠れないんだ。 眠ったときには、身動きひとつしないんだから。 背中を見つめて… 行くな… と、心の中で念じてみる。 でも、届いてはいないみたいだ。 変わらない、レイの背中。 レイが… 遠く感じる。 指を伸ばせば、届くのに。 今なら
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