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そっと抱き締めて…
眠る。
明日の朝早くには、
もう、
行ってしまう。
2週間もの間、俺はまた…
狂ったように、ただ待つ。
頭の中で、
いろんな事を想像しながら、
涙を流し、
自分を責め、
レイを責めて…
どうしようもできない自分に、
怒りを感じながら。
息をするのも苦しい時間が、
俺を支配するんだ。
寝返りをうって、背中を向けるレイ
きっと眠れないんだ。
眠ったときには、身動きひとつしないんだから。
背中を見つめて…
行くな…
と、心の中で念じてみる。
でも、届いてはいないみたいだ。
変わらない、レイの背中。
レイが…
遠く感じる。
指を伸ばせば、届くのに。
今なら
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