第5話 視線は #3

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二度のトランジット。 もう何時間たったのかもわからない。 どこに行くのだろうか。 アジアの小さな空港から、ヘリに乗り換えた。 「赤道付近の島らしい。 滑走路が間に合わなかったから、ヘリを用意してくれた。」 なんでもないことのようにオリバーさんが言う。 「か、滑走路?」 スケールが違いすぎて、ヘンな声がでる。 「すべてレイのために作ったらしい。 この3ヶ月で。 随分と気に入られたな。」 出発前のオリバーさんとは違うような、 なんか、怒ってるような… それはそうよね… こんなに何時間も、こんなに遠くまで。 私のために、 着いてきてくれたんだから。 機嫌だって悪くなるはず… そして着いた島には、 白い大きな家。 別荘。 「すごいですね…」 「ああ。 そうだな…」 ヘリポートから見える場所には、船着き場もあるみたいだ。 船で来ても空から来ても、 白い豪邸が出迎えるようにできてる。 玄関の大きな扉が開いて、 アーレフが飛び出てきた。 「レイ! よく来たね?」 オリバーさんが、一歩下がり 頭を下げた…
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