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空の上から海の水面を眺める。
水面はきらきらと、波の鱗を送り続けてる。
今日も天気がいい。
何度か雨は降ったけど、
殆どすぐにやんで、また日差しが出てくる休暇だった。
私はアーレフに置いてけぼり。
目が覚めたらもうアーレフは居なかった。
起こしてくれたら良かったのに…
「次にここにくるときにはもっと良くなってるよ?
公園に整備しようと思うんだ。
二人っきりの公園に。」
昨夜。
ベッドルームで。
「アーレフ?
お願いがございます。」
そう。
私のために、そんなことはもういいの。
あなたと一緒にいる時間だけ。
それだけでいい。
ん?
って顔をするアーレフに、
「あの森は、そのままにして置いて欲しいのです。
あの森に住んでる動物も居るだろうし、
私のために、その住むところを奪いたくはないです。
ここだけで十分ですから。
広すぎると、落ち着きません。」
ふん。
と、アーレフが考えてる。
「ここには動物は居ないんだ。
調査したからね。
水がないんだ。
だから大きな動物は住めないらしい。
でも、虫は居るな。
ここには入ってこれないように薬剤でブロックしてはいるけど。
わかったよ。
もう、自然は壊さない。
レイがそこまで言うのなら。」
そっとキスをする。
「お水がないって…
運んでるんですか?」
「そんなこと、気にするな。
ちゃんと管理してあるから。
今は、私を見て欲しい。
しばらく会えないんだから…」
そんなこと…
何でも簡単にやっちゃうんだね…
私には想像も付かないよ。
でも、心の中は、
優しいアーレフ
どの顔が、本当のアーレフ…?
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