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私は、アーレフに心を奪われてる。
愛していると言っても間違いではないと思う。
だからといって、ジェイの事を、
もう愛してはいないというのではない。
私は…
どちらも愛してる。
二人とも、どちらも愛おしいんだ
苦しい…
こんな気持ちになるなんて。
自分でも信じられない。
こんなの、普通じゃない。
イヤだったんだ。
昔から、二股をかけてる友達に、
何度も説教じみた事を言ったことがある。
あんな、はっきりしない態度だと、
どちらにも嫌われちゃうよって。
どちらとも、幸せになれないよって。
ちゃんと誠実に付き合いなさい。
って。
全くそうだ。
私、どこから間違ってたんだろう…
あ、
ジェイは、解ってたのかもしれない。
私が…
体を繋げるだけではすまない事を。
心まで知りたいと思ってしまうことを。
だから、あんな態度で…
何も言わない抗議だったのかもしれない。
でも、
アーレフも救ってあげたい。
私にはなにも出来ないかも知れないけど、
少しでも、
諦めない人生を送ってもらいたいと思うんだ。
私と居るときだけは、
少しでも心を楽にしてもらいたいと、
心からそう思う。
アーレフの苦しみを知ってしまったから。
私は…
こんな私は…
きっと、幸せにはなれない。
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