第5話 視線は #4

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外が白みはじめる… アーレフに酔って… 自分を責めて… 時間だけが過ぎて。 「どうして、次のことを聞いたんだ?」 うとうととした腕の中。 もう少しで眠りに墜ちそうなとき… 「内緒です…」 やっと出た声。 声は枯れて、掠れていた。 「内緒か… ゾクゾクする言葉だな…。」 そう言ったかと思うと、 寝息が聞こえてきた。 少しイビキが混じった寝息。 初めての時には、耳に障って気になって仕方なかったのに、 今は、 安心できる音 私も ようやく夢の中に迷い込む。 満たされた体の中の、 揺れ動く心とともに… 今度… どうして聞いたのか。 何か、 アーレフにプレゼントをしたいと思ったんだ。 いつももらってばかりで、 私も何か、出来ないかって考えたんだ。 でも、 なにを買っても、 アーレフは満足しないだろうとも思う。 欲しいモノは手に入れることが出来るのだから。 だから、言い出せなかった。 なにが欲しいかなんて、 聞くのもおかしいし。 なにも出来ないの。 私には。 アーレフの心を楽にしてあげることも、 ジェイを安心させてあげることも。
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