第6話 揺れる覚悟 #2

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「受け入れられないことを受け入れなきゃいけないの。 苦しいなんて想っちゃ、 進めないの。 だから、 私は、精一杯、あの方にお仕えします。 期間の間。 それが終わるまで。 仕事だからだけじゃないの。 あの方の人間性に触れて、 そうしたいと思ったの。 私自身が。 だから… もし、 そんな私でも待っていてくれるのなら、 私は、また、 すべてが終わったら、帰って来ます。 でも、 もうそんな私は嫌いになったというなら、 その時は… だけど、言わないで。 期限が終わるまで。 支えが無くなってしまうから。 もしそう言うことなら、すべてが終わって、 そのあとに、伝えて欲しい。 もう愛していないと。」   もうそれまでは逢えないということ?   ええ。   電話もダメ?   ええ。辛くなるから。   逢いたくて仕方なくなるから。   どこに住むの?   オリバーさんが探してくれるって。   教えてくれないの?   きっと近くにいるわ。   作品は作り続けて…   ええ。そうする。   それを時々見せて?   ここのパソコンに送って欲しい。   頑張ってるところ、見たいんだ。   はい…   恥ずかしいけど。
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