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窓の外を流れる景色
毎日ジェイと通った道
またここに帰ってくることが出来るんだろうか…
待ってて…
とは言わなかった。
ジェイを縛り付けておきたくなかったから。
私があんな決断をしなければ。
ジェイと前のように幸せに暮らしていただろうか。
でも、それじゃあジェイがどうなっていたのか解らないんだ。
結局、
あの決断をしたことで、
今、こうなってることに間違いはないんだから、
それはもう考えない。
アンジーが泣いてた。
きっと帰って来てほしいと、泣いてた。
お母さんがアンジーと重なって、
なんかすごく寂しくなった。
ジェイとのことは私が決めたこと。
だから…
寂しくないと言ったら…
それは…
でも、アンジーは悲しいときも弱ってるときにも、
私の傍にいてくれて、
さりげのない愛で包んでくれてた。
アンジーは聞かないけど、
あの仕事のことを知っているのだろうか。
本当に、最初からなにも聞かないけど。
ジェイのことを考えないように、
必死でいるけど、
ジェイは今頃…
きっと泣いてる。
泣き虫なんだから。
私と居ると、いつも泣くんだから。
ジェイはそんなんじゃないはず。
初めてあったときのように、
自分のペースで…
自分のスタンスで生きてほしい。
あの頃は、私になにも言わせないほど、引っ張ってくれて、
心強かったんだから。
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