第7話 自分と向き合う #2

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リビングとキッチンを明るくイメージチェンジしていいかと聞くから、 レイが過ごしやすいようにしたらいいと言った。 買い物に行ってカバー類を買うレイは、 本当に妹なんじゃないかと思う。 「どっちがいい?」 って、 ケイトがいつも聞いてたように、 顔を見る。 なんかそれが嬉しかったんだ。 もうすっかり鎧を外した、戦士。 レイと居るときだけは。 笑ってるし、 喜んでる顔をしてる。 なんかそんな顔をするのも何ともなくなってて、 すごく楽で… 「今度ちゃんとこっちの料理、勉強しておきますね? ハンバーグとかは作れるけど、 なんか、スパイスが難しくって。」 「いいよ。レイが食べたいもので。 美味しかったから。」 「あ、オムライスって食べたことあります?」 「あったかな… よく覚えてない。 確か日本が発祥なんだよね?」 「そうなんですよ。 今日、オムライスでいいですか? なんか、食べたくなっちゃって。」 いいよ。 自然にそんな会話が出来てることに、 驚きを感じながら、 部屋に帰った。
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