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何を喰ったらそこまでブヨブヨに成れるんだ?
キジトラは、身体は大きいモノの その殆どが脂肪で 動きも鈍い…
闇雲に突っ込んでくる突進さえ交わしてしまえば勝手に自滅する。
まださほど時間も経ってないと云うのにヤツの息は上がり始めていた。
そろそろ終わりかな?
会心の一撃とばかりに最後の力を振り絞って突進してくるキジトラをヒラリと交わし、更に背後から蹴りを加えてやれば、勢いを増したヤツは 止まる事さえ出来ずに庭石に頭から突っ込んだ。
目を回したヤツの首元にガブリと噛みつけば勝負は決まる。
[おぃ…このシマを歩く時は 俺様に見付からないよう ドブでも歩くんだな]
ヤツを睨み付けると、悔しそうに口を開く。
[僕にこんな事して、芹沢さんが黙って無いからなっ。この辺の猫みんな 駆逐してもらうからなっ]
誰だよ…芹沢って…
[あぁ… それはコマッタゾ~ コマッタなぁ~]
わざとらしく 困って見せると、キジトラはシタリ顔でこちらを見上げた。
[だったら、跡形もなく消せば良いんじゃね?]
キジトラは、俺様の真意が分かったのか、プルプルと震えだし声も出ないうえに 小便まで漏らしやがった。
ざばぁぁぁっ
「てめえら、昼間ッからサカってんじゃねぇっ💢うるさくて昼寝も出来やしねえだろうがっ」
正に 青天の霹靂…
手桶の水を浴びせかけられた俺様は、何が起きたのか理解できずフリーズ。
いつの間にか、キジトラの姿も消えていた。
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