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ずぶ濡れの俺様が、ゆっくりと背後を振り返ると ソコには 手桶を手にしたアイツが立っていた。
[何さらすねんっ ボケがぁぁぁっ 頭カチ割るぞっ]
いくら毒づいた所で、人間に俺等の言葉が分かるハズもなく…
歳と呼ばれていた男は、ふんっと鼻を鳴らして去っていった。
全く…
歳の野郎、今度会ったらパンチのひとつも喰らわさないと気がすまねぇ。
いや…
寝床に蛇を突っ込んでヤるのも有りか?
ヤツへの報復を口にしながら、日向をトボトボとあるく…
ずぶ濡れの俺様は、どぶねずみよりもみすぼらしく見えるだろう…
身体を隠すように近くの茂みに潜り込むと、その先に暖かそうな日だまりが見えた。
あそこで乾かすか…
茂みを抜けると、ソコは小さな庭園の様になっていて、縁側には一人の男が日向ぼっこをしていた。
[‼…近藤さんっ]
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