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「ったく、アイツ等のせいで昼寝もできやしねぇ」
ギャアー ギャアーと騒ぎまくる猫の声で、昼寝もロクに出来なかった土方はすごぶる機嫌が悪い。
眉間のシワを更に深くしながら、自室へと向かっている時だった……………………………………………………………………………はぶっ⁉
小さな庭の向こうに、信じられない光景を目にした土方は、まるで全身が凍り付いてしまったかの様に動きを止めた。
どのくらい フリーズしていたのだろう?
遠くに聞こえる 子供達の声に土方の鼓動が息を吹き返し
固まっていた手足に血が流れる感覚に思考も動き出した。
「貴様っ何をしてるっ」
土方は、叫びながら庭に降りると 昼寝をしているであろう近藤に
一直線に駆けていく。
風も穏やかで 日差しも暖かい今日の様な日に、近藤が縁側で昼寝をしている事はさして珍しい事ではない。
問題なのは、昼寝をしている近藤に寄り添う……………………………
真っ裸の男‼
土方は、男の腕を掴んで近藤から引き離すと、鳩尾に蹴りを入れる。
男は、「ぎゃうにゃぁ~っ」と叫び声をあげて、庭に転がり落ちた。
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