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腹を押さえて踞る男の前に仁王立ちする土方は、冷ややかな視線を向けながら男を見下した。
「てめぇ、何者だ?」
腹を押さえながらも、男は勝ち気な瞳で土方を見上げる。
「てっめぇ~っ イキなり蹴り倒すとか、鬼かっ💢 動物愛護団体から苦情がきても知らねぇからなッ💢
てか…
お前に用はないっ
とっとと失せなっ」
真っ裸だと言うのに 恥じらう事も怯む事もなく、男は土方に啖呵を切る。
「面白れえじゃねぇか…とりあえず、場所を変えて話を聞こうか?」
男を捕まえようと手を伸ばすと まるで【猫】の様に男はヒラリと身を交わし、間合いを取る。
「ほお~ その身のこなし…忍か?」
「はぁ~?馬鹿にするなっ💢こんなの当たり前だっての……………………………………ん?
のわぁぁぁぁぁぁぁ また、ツルツルになってるぅぅぅぅぅ~っ」
突然、頭を抱えてのたうち回る男に、土方も訳が分からない。
(何なんだ?コイツは?)
唖然とする土方の後ろで昼寝をしていた近藤も目を覚ます。
「歳?いったい何を騒いでいるんだい?」
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