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「近藤さぁぁぁんっ」
バコッ
目を覚ました近藤に飛び付こうとした男の顔面に土方の蹴りがヒットする。
「変態っ 近藤さんに近づくんじゃねぇ」
「のわぁ~っ 一度ならず、二度までも蹴りを入れるとはっ💢 もぅ許さん けちょんけちょんのぎったぎたにしてやるからなっ」
そう言うと、男は四つん這いになり土方を威嚇する。
(猫かよっ)
土方が呆れた様にため息をついた瞬間⁉
目の前に居たハズの男が消えた。
と、同時に背中に衝撃が走る。
男は、高くジャンプしたかと思うと、土方の背中を蹴りつけその勢いで、近藤の元まで飛び移っていた。
土方は?と、いうと…
不意を付かれたため に構える事も出来ず
辛うじて倒れはしなかったものの地面に膝をつく格好になってしまった。
「この変態がぁぁぁぁっ 調子に乗るなよ?」
ワナワナと震えながら立ち上がる土方。
「まぁまぁ、歳も落ち着いてくれよ。彼にも事情があるんだよ?そんな 喧嘩腰にならなくても 良いだろう?」
真っ裸の男を膝に乗せて、近藤は暢気にニコニコしている。
(事情ってなんですか?真っ裸の変態男を膝に乗せてるアンタの方が俺には理解出来ねぇよっ)
土方は、声に成らない叫びを堪えて、涙が滲む目で晴れ渡る青い空を見上げていた。
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