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「あんたっ💢自分の立場がわかってるのかっ💢今日は事なきを得たから良かった様なものの、もしも あんたに何かあってからじゃ遅いんだぞっ💢 もっと、局長としての自覚を持ってくれ💢」
屯所に帰って来た近藤が、町で会った真っ裸の不思議な青年の話をしたところ…
不逞浪士に囲まれた事まで露見してしまい…
只今、土方さんにきつ~くお説教をされている所で御座います。
「でもなぁ歳。彼は身なりこそ変わっていたが、体躯は引き締まっていて なかなかの好青年だったぞ」
ニコニコと穏やかに話す近藤に土方の毒気も抜かれる…
「あのなぁ…変わった身なりって、何にも着てなかったんだろ?そう云うのは 身なりとすら言わねぇよ。」
呆れた様にため息を溢す土方。
京の町を、真っ裸の男が逃げ回っているという一報は、土方の耳にも届いていた。
近藤がベタ誉めする好青年とは、恐らくソイツの事で間違い無いだろう。
土方だって、真っ裸の男が二人も要るなんて考えたくもない。
「どっちにしろ、変態に間違いない。
近藤さんも、変な輩には係わらない様にしてくれよ」
土方は、そう言い残して部屋を後にした。
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