第一章

11/16
前へ
/556ページ
次へ
「土方さん!あんな扱いにくい子どもだとは思ってもいませんでしたよ!」 「クックック……やっぱり、総司でも無理か。」 土方さんは笑って、そして私には最初から無理だと思っていたと言った。 私が子どもに手を焼くなんて… なんか、負けた気がして嫌なんですけど… 「本当にあの子を此処に連れてくるつもりですか…?」 「あぁ。使える奴だ。それに、狙ってるのが俺たちだけでないとしたらどうする?」 敵は多い……ということですね。もし、長州側についてしまったら情報が垂れ流しになってしまう。 それは刀を持たないで相手に戦いを挑むようなものだ。 それは流石に…… 「………分かりました。何とかします…」 「あぁ、頼むぞ。」 私は土方さんの部屋から出た。 かといって何か考えがあるわけでもない。 どうしますかね……
/556ページ

最初のコメントを投稿しよう!

449人が本棚に入れています
本棚に追加