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「あ、そうなんだ……。分かった、ありがとう。」
「あいつ、また一人で話してるぜ…」
「本当、気味悪いよな…」
遠くでひそひそ話している声は全て聞こえている。耳がいいわけではない。
けれど、聞こえてしまうんだ。
私はいつも一人だ。
みんなには見えないものが見えてしまうから。
でも、これでいいんだ。
私には友達がいる。
此処には存在しない友達が…
私は誰もいない神社に向かって歩き出した。
誰にも何も言われないところ。
『僕たちのせいでごめんね…』
「気にしてないよ。楽しいんだ、君たちと話していると…」
そう、私には幽霊が見えてしまう。
みんなには見えていない。
だから、気持ち悪がられる。
でも、私に見えるのは幽霊だけじゃない。
妖も見えてしまう。
実は勘違いされやすいけれど、妖はいい人……いや、いい妖ばかりなんだ。
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