第一章

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「土方…歳三……」 「どうしてお前が俺の名を知っている?」 眉間の皺はさらに濃くなった。 そして、私を睨む。 やってしまった… つい… 「………有名ですから。」 私は土方さんに睨まれても何とも思わなかった。 怖いとすら… 『志帆、危ないよ……』 『だったら、俺が何とかしてやろうか?』 現れたのは妖。 ただ、普通の人には今は見えない。 しかも、現れたのは鬼。 戦うことが大好きな鬼だった。 「駄目だよ、この人は危害を加えてる訳じゃない…」 「さっきから何一人でぶつぶつ喋ってんだ?」 私はキッと睨まれた。 睨まれるのは慣れてる… なのに、この人の睨みは違う… 恐怖よりも威圧感がみんなとは違った。
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