第一章

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◇◇◇ 全く、土方さんも人使いが荒いんですから… 何をそんなに功績を上げたがるんでしょうね。 芹沢一派が死んだことで焦っているんでしょうかね… 着いたのは本当に古い神社だった。 鳥居はボロボロ、本殿も殆んど手入れがされていないようです。 そこにぽつんと座っている女の子がいました。 噂で聞いていたよりは少し大きいですね… まだ、私のことに気が付いていないようです。 「うん……うん……。そうだね…」 やっぱり、一人で話しています。私が鳥居をくぐった時です。 「誰……?」 女の子が私の方を向いた。 私はその時ゾッとしたんです。 まるで女の子だけいる訳ではないみたいで… 人と目が合っただけでゾッとするのは初めてです。 「私は沖田総司。初めまして。」 すると、女の子は少し上の方を向いてまた何やら話し始めた。
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