2021年8月13日

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そんな空気が続いたある日、事件は起きたのだった。           ガラガラッ   ピシャッ   ガチャッ   んー……?   「……? 寝てた……?」   何か扉を閉める様な音で目が覚める。 辺りを見回すと、そこはいつも私がいる図書室だった。 だが、よく見れば薄暗いし、周囲に他の人の気配が全く無い。   「……………」   ……これは、もしかしてもしかしなくても、放課後に本の整理を終えた後、うっかり寝て、た……?   「やっちゃったなぁ、早く帰らないとーー」   凝り固まった身体を伸ばしながら立ち上がり、壁に掛かった時計に目を向ける。するとそこにはーー   「ーーって8時っ!?」   予想を遥かに超えた時間を指した、短針と長針の姿があった。   「う、嘘…だろ…? ってことはまさか……」   慌てて扉に駆け寄り右手で取っ手を掴む。開けようと力を込めるがーー
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