俺は別に知りたいわけじゃなかった!!

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始まりは遠い子供の頃の記憶で~♪ なんていつか聴いた気がする曲がふと頭をよぎり俺は横でフヨフヨと浮かぶ恨めしい存在を睨んだ。 「拓人さん?どうかしました?」 「いや?ただ昔聴いた曲をふと思い出しただけだ」 「それでなぜ僕が睨まれてるんですか」 「この記憶は子供の頃だけじゃねぇんだよなぁって」 「…どんな曲ですか」 俺の隣に浮かぶこの慇懃無礼で胡散臭い男はティエル。 俺の全ての不幸の元である。
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