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そう気がついた瞬間。俺には今まで以上に鮮明に自分の前世について思い出した。
俺の前世は戦国時代の武士。北条家に使えていた下っ端だったが。
なんだかんだ小器用だったおかげで戦で死ぬことなく最期は病気だった。結局日本が統一された瞬間は知らない。
ここまで思い出した瞬間俺には変なものが見えるようになった。
周りの人間の頭上にRPGでよくあるHPゲージみたいなのとそこらへんにフヨフヨの浮かぶ羽の生えた人間。
あまりに日現実的なものだったので思わず目をこすった。それでも消えなかったときには叫び声をあげそうになった。
結局あげなかったのはいつの間にか傍に現れた羽の生えた人間の1人に口を塞がれたからに他ならない。
「おっと。叫ばない方がいいですよ。変な人認定されたくなければ」
「!?!?!?!?!?!?」
そこでこいつの手を噛まなかった俺を褒めてもらいたい。
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