あとがき

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毎日毎日、その日更新分の文章を練りながら、柚衣や蒼馬と一緒にどうしようかと考えて、道の無いところに道を作りながら歩いて来ました。  「こうすればいいんだ!」と閃いた事もありますし、どこをどう進めばいいのか、途方に暮れた事もありました。  いつだって、自信なんかまるで無くて、こんな話、きっと面白くもなんともないよなーと凹んでばかり。  そんな時、頂く一つの☆スターや、更新直後によみに来てくださる読者様の存在が、どれだけ私を救ってくれたか分かりません。  「書いていていいよ」「エブに居ていいよ」と、みなさんが栞やスターや閲覧で言ってくださったお蔭で今、下手ながらこうやって完結を迎えられたのです。  芸能の道を究めるには下手でも何でも人の目に触れる事だ。と吉田兼好が徒然草で言ってるそうです。  「人の目に触れるのに、自分でも自信の無い物を晒すなんて!」と私などは考えてしまい結局何もできずに年を重ねて来てしまいました。  エブでの皆様との出会いは、私にとって本当に今まで感じた事の無い幸福感をもたらしてくれましたが、同時に自分の出来の悪さに、10代の頃のような苦い思いも味わいました。  でも。出来が悪くても、皆さんのおかげで小説を書き上げる事ができた事、それが私には誇りです。  エネルギーがあったら、改訂版として、二つのお話を一緒にして無駄の無いお話に書き直したいと思ってはいるのですが、今のところ、余裕が無くて思うだけです。  この後、柚衣のその後の話をおまけで書こうと考えているのですが、どの話をどんな形でお届けするのがいいか、実は迷ってまして……。 暫くお待ち頂ければ幸いです。 本当に本当に、ここまで読んでくださってありがとうございました。m(__)m
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