第7話

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  ゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。..。.:*・゚  駐車場から直接、会社のロビーに戻った。  さっきのキスで頭がボーッとして忘れていたけど、受付には彼女がいるんだ、ということを思い出す。  何も考えてなくて、普通に真田と一緒に戻ってきちゃったけど、どうしよう。  我に返って慌てて受付を見ると、出る前までいたはずの斎賀さんはそこにはいなかった。  受付の2人は、どちらもさっきと違う人だ。  ぱちぱち……と真田の後ろで瞬きを繰り返していると、彼はのそり、と受付に寄っていった。 「あの」  お疲れ様です、とにこやかに顔を上げた受付嬢は(名前が判らない)、真田を見て「ああ」とほどけたような笑みを浮かべる。 .
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